さきがけonTheWeb(2007/01/18 06:11 更新)
【一部抜粋】
チームは遺伝子情報を基に人工合成したスペイン風邪ウイルスをカニクイザルに感染させ、通常のインフルエンザウイルスと症状を比較した。
実験は厳重な防護措置が取れるカナダの施設で実施された。
猛烈な毒性を持つウイルスを合成できてしまう科学技術。使い方を間違えると、テロに利用されてしまう。いくら厳重な防護措置といっても、所詮は人間が管理しているので100%完全はあり得ない。研究材料としてウイルスは現在も保存されているはずで、もしも外に漏れたりしたら…。
「神をも恐れぬ所業」と思うのは、杞憂だろうか?
もっと現実的には、スペイン風邪で亡くなりツンドラ地帯に埋められたご遺体が、地球温暖化で地表に出てきて、それが広まれば…。
画像は「おくすり博物館」より 全世界で流行したスペイン風邪の時のポスターにも黒いマスクをつけた市民たち
"恐るべし「ハヤリカゼ」の「バイキン」! マスクをかけぬ 命しらず!”
*スペインかぜは人類が遭遇した最初のインフルエンザの大流行(パンデミック)であり、感染者は6億人、死者は4000〜5000万人に及んだ。当時の世界人口は8〜12億人であったと言われているため、全人類の実に50%以上がスペインかぜに感染したことになる。日本では当時の人口5500万人に対し39万人が死亡、米国でも50万人が死亡した。これらの数値は、感染症のみならず戦争や災害などすべてのヒトの死因の中でも、もっとも多くのヒトを短期間で死に至らしめた記録的なものである。
*スペインかぜの病原体の正体は、アラスカの凍土から1997年8月に発掘された4遺体から採取された肺組織検体からやがてウイルスゲノムが分離されたことによって、ようやく明らかとなった。
さきがけonTheWeb(2007/01/18 06:11 更新)
1918年に世界で大流行した「スペイン風邪」の原因となったインフルエンザウイルスに感染すると、暴走的な免疫反応が起きることを、東京大医科学研究所の河岡義裕(かわおか・よしひろ)教授を中心とする国際チームがサルへの感染実験で突き止めた。18日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
死者5000万人とも言われる同ウイルスの強い毒性の正体は謎だったが、こうした異常な免疫反応が影響した疑いが強い。
日本でも確認され、人に感染した場合に高い致死率を示すH5N1型の高病原性鳥インフルエンザも、人や動物に異常な免疫反応を起こすことが分かっている。チームは「ウイルスによる免疫異常を妨げる方法が見つかれば、H5N1型の治療にも役立つはずだ」と指摘している。
チームは遺伝子情報を基に人工合成したスペイン風邪ウイルスをカニクイザルに感染させ、通常のインフルエンザウイルスと症状を比較した。
通常ウイルスに感染したサルは軽い症状が出ただけで自然に回復が始まったが、スペイン風邪ウイルスのサルは、重度の肺炎や肺出血などの症状が急激に進行し、回復の兆候はみられなかった。
免疫などの反応を詳しく調べると、スペイン風邪のサルはウイルスの撃退に必要なインターフェロンの一種の働きが大幅に落ちる一方、炎症反応がより激しくなるなど、免疫が制御のきかない状態に陥っていたことが分かった。
実験は厳重な防護措置が取れるカナダの施設で実施された。
(2007/01/18 06:11 更新)
「スペイン風邪」を人工合成、鳥インフル解明に道筋
1月18日3時5分配信 読売新聞
1918年に大流行したインフルエンザ「スペイン風邪」のウイルスを人工的に作り出し、サルに感染させると、異常な免疫反応が起きて致死性の肺炎になることを、河岡義裕・東大医科学研究所教授らが突き止めた。
高病原性鳥インフルエンザも似た症状を人や動物で起こすことがあるが、このウイルスは実験に使うサルに感染させても症状が出にくい。スペイン風邪ウイルスがサルに起こす症状を抑える手法が確立できれば、高病原性鳥インフルエンザの治療や感染予防につながると期待されている。
18日付の英科学誌ネイチャーに発表する。
スペイン風邪が流行した当時はウイルス検出技術がなく、発症の仕組みは確かめられなかった。このため、研究チームはスペイン風邪のウイルスを、最近解明された遺伝子配列をもとに人工合成し、カニクイザルに感染させた。その結果、1日以内に衰弱して食欲がなくなり、8日目には呼吸器状態が非常に悪化。気道全体から増殖した高濃度のウイルスが検出された。
最終更新:1月18日3時5分
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