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冬はスキー(棲息地:太平山オーパス)、乾燥路は自転車で体力維持する親父の記録 食べ物…いやしい系(^_^;) 意外にアート好き、最近は鏝絵(こてえ)と土蔵に野草や花に興味あり
自在置物
 2月12日に駆け足で見た東京国立博物館。
 前に自在鷹置物が展示されていた。
 東京国立博物館には31点の所蔵品があるようだ。
 今回は、その中から3点が展示されていた。

 明珍宗察作、自在龍置物。
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 自在置物としては最古の年号が記され、龍では最大とのこと両手足、胴がくねくねと動かすことができる。
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 顔の表情も豊か。
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 明珍宗清作、自在伊勢海老。伊勢海老は自在置物の中で最も多いという。
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 自在蛇置物、宗義作。とぐろを巻いたりのばしたりと、生きている蛇と同じようにしなやかに動く。一鱗単位の円筒の大きさを一回りずつ変え、いくつも重ね、鋲で留めている構造だとのこと。想像もできない職人技。
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工芸 特集陳列「自在置物―本物のように自由に動かせる昆虫や蛇―」 より

 鉄あるいは銅、銀、四分一(しぶいち:銀と銅の合金)などの金属で、龍、蛇、鳥、魚、海老、蟹、昆虫などを写実的に作り、しかもそれが本来的に持っている体や手足などを動かすことができる機能までも、実際に動かせるようにしたものを自在置物と称しています。龍は胴をくねくねと動かすことができ、脚や爪も曲げたり、伸ばしたりすることが可能です。鳥は翼の開閉、頸をまわすことができます。また、昆虫はクワガタやトンボ、蝶など多くの種類がありますが、すべて本物と同じように動かすことが可能です。

 自在置物で年号を記したものでは、正徳3年(1713)銘のある明珍宗察(みょうちんむねあき)の龍が最も古く、ほかに宝暦3年(1753)銘の明珍宗安(みょうちんむねやす)の蝶があり、こうした作品が江戸時代中期には製作されていたことが知られます。明珍は甲冑師で、とくに鉄の鍛錬と打出技術に長じており、江戸時代中期の平和な時代にこうした置物の製作を行ったと考えられます。この種の置物は、明治時代になると海外へも輸出されました。その中心的な工房が京都の高瀬好山(たかせこうざん)でした。好山は、鉄以外にも銅や四分一などを使い、色調までも本物に近づけることを追求しています。

 鉄あるいは銅、銀などで動物、鳥、甲殻類、昆虫を作り、しかもそれが本来的に持っている体、手足などを動かすことのできる機能までを追求した置物を自在置物と称しています。自在置物が制作されたのは江戸時代中期ころからと思われ、現存作では正徳3年(1713)銘の龍がもっとも古いものです。江戸時代中期から末期には写実が絵画だけでなく工芸でも流行しますが、自在置物は写実から可動にまで進んだ特殊な金工品として注目されます。また、明治から昭和にかけては輸出を目的とした色金を多様した昆虫も多く作られました。
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